医療法人社団造山会 まきび病院

「治療と環境と」Treatment & Environment

私たちが持っている力を十分に発揮するためには、良質な環境が欠かせません。豊かな自然に触れられる、開放的な空間。安心できる人間関係。それらを整えることこそ重要、とまきび病院は考えています。

豊かな自然

まきび病院がある真備町は、倉敷市の北西部に位置します。町内には竹林が多く、タケノコや竹製品は特産品として有名です。また、2018年に日本遺産に認定された箭田大塚古墳をはじめとする弥生時代の遺跡が数多く存在しています。豊かな自然と歴史・文化が息づく町といえます。

レクリエーション

自分の過ごす場所や過ごし方を患者さん自身が決められることが、まきび病院の大きな特徴のひとつです。扉から出れば、真備町の自然豊かな風景が広がっています。また、春の運動会や海水浴、もみじ狩り、もちつき大会など、一年を通じてさまざまなイベントやレクリエーションを行っています。このほか、地域の人たちと一緒に楽しむイベントとして、秋に「まきび楽笑祭」を開催。これらはすべて、患者さんの気持ちを優先し、自由参加という形をとっています。

24時間全開放病棟

全国的にも非常に珍しい体制であり、まきび病院の一番の個性ともいえる「24時間全開放病棟」。
閉鎖病棟は存在せず院内や敷地内を自由に行き来することができ、届けを出せば外出も可能。柔軟に療養できる場を基本としています。

治療チーム

「治療」

地域医療・チーム医療

患者さんのこれからの生活を第一に考え、一人ひとりに合った治療を行っています。個々に一貫した支援を行う個別担当制をとっており、まずは、本人の病状や家族の不安、経済的問題、生活全般にわたる相談などを受け、状況により必要な医療スタッフをコーディネイトします。患者さんの自然治癒力を阻害せず、個々に応じた治療方針を決定し、薬剤の使用や入院の必要性を十二分に検討します。
[外来治療] 予約制にせず、患者さんが必要な時に診療ができるようにしています。
[入院治療] 自由な環境の中で、生き生きと療養することができます。
[デイケア・訪問] 担当スタッフが一貫して自宅での生活を支援します。
[他機関との連携] 保健所や生活支援センターなどを含む地域ぐるみで患者さんの生活を支えていきます。

「看護」

見守る・寄り添う・支える・共に歩む

まきび病院の「母」ともいえる存在の看護部。外来では診察のフォローや患者さんからの電話相談、病棟では入院された患者さんの一番身近にいる存在として、日夜、「一人ひとりが安心して療養できる場」づくりに努めています。
「その人に必要な看護は何か?」を常に考えています。

「相談室」

患者さんの相談・リハビリテーション・レクリエーション

患者さんの身体面や心理面だけでなく、生活や環境まで含めた広い視点を持ちながら、臨機応変な支援を行うことを全職種が大切にしています。
ソーシャルワーカー、作業療法士、心理療法士、看護師が同部署のため、迅速な連携が可能です。

「薬局」

服薬指導・情報提供

治療において重要な役割を担う薬物療法。副作用の情報などを提供し、安全に服薬できるよう相談に応じています。
薬を安全で有効なものにするために、薬に関わるすべてをマネジメントしています。

「事務局」

初めてこられた方がホッとする受け付け

訪れた方の最初の「窓口」として、不安や緊張を和らげ、心温まる対応を心掛けています。病院のさまざまな機能が円滑に営めるようにバックアップしています。

「訪問看護部」

まきび病院の原点を改めて大切に

患者さんを地域で支えるという理念のもと、まきび病院は開院以来、訪問看護に力を注いできました。その第一線で活躍してきたスタッフが中心となり、平成24年5月、「訪問看護部」を開設。地域で生活しているひとり暮らしの方や、高齢で通院がままならない方など、さまざまな方を訪問し、家庭生活においての支援を行っています。
患者さんのご家庭を毎日訪問し、患者さんの笑顔に励まされるたびに、私たちスタッフも元気をもらっています。

「栄養」

「ココロ」と「カラダ」を癒しています

生きていくうえで最も大切なのが食事。栄養バランスはもちろん、食事が「おいしい」、「楽しい」と思える環境づくりや、季節に合わせた行事食などを取り入れることも大切にしています。配膳時には、スタッフが笑顔とともに一人ひとりに手渡し、あいさつや楽しい会話を交わせるよう、コミュニケーションづくりにも取り組んでいます。旬の素材を、バランスよく。身体によいことはもちろん、「おいしい」を大切に。
毎日家庭でいただく手作り料理のように、旬の食材を愛情を込めて調理。「おいしい」は元気の素でもあります。